2012年6月3日日曜日

鈴鹿市民生委員、児童委員大会記念講演の一部から

5月8日 第20回 鈴鹿市民生委員児童委員協議会連合会大会(文化会館)
で記念講演
テーマは「誰もが暮らしやすい共生社会を目指して」~学校支援の視点から~
1 教育長在任中にいただいた卓さんの支援のお礼から
○絵本の読み聞かせ
○早朝からの見守り活動・あいさつ運動
○学習ボランティア
○環境ボランティア
○夢工房
○夏のラジオ体操
○ローtリークラブの講師派遣事業(おじさん先生)
○職業体験学習
市民の皆さん方の献身的なご支援に心より感謝。

2 教育とは文化の伝承という一面がある
 域の人たちがボランティアとして、昔から地域に伝わる文化や歴史、最近では災害対策も含めて、地域における生き方を子どもたちに伝えていただくことは重要j。
学校と地域が共に手を携え自然で緩やかな連携の下、学校教育活動や、地域活動がより柔軟に、より豊かに実践できる地域社会になることを願っている。

3 民生委員、児童委員さんへのお礼
さまざまな問題点を乗り越え、児童生徒をご支援いただいたことへのお礼
民生委員さんや児童委員さんが活動しやすい環境づくりが大事であること。

4 3・11から1年2カ月過ぎた被災地を中心とした日本の現状
○原発の問題が尾を引き、大きな課題になっていること。
○おびただしいがれきがなかなか処理できないこと
○「暗い中にも一筋の光明が感じられること」
 救援、復興に献身的に奮闘している消防、自衛隊、警察、お医者さん、学校の先生方の皆さんのおすがた・・・・。
被災された皆さんの耐える力、規律正しさ、団結と共助、互助など日本人が昔から
大事にしてきた心や底力が宿っているように思えたこと。

5 国難のときであるが、こんな時こそ、子どもの教育を見直すチャンス
 どんなにいい制度や組織を作ってもそれを動かすのは人、
 最後は人である。
 福沢諭吉の「一審独立して、一刻独立する」
 子どもは家の宝、地域の宝、国の宝であること。
 国や県や市のビジョンとか、ミッションとかを考えるときには、次世代を担う子供たちの教育こそ第一に考えていただくことを願っている。

6 日本の子供たちの現状と問題点
 平成23年度の厚生労働省の「労働経済白書」から ニートが60万人、フリーター   が183万人となっており、学校から社会・職業への移行が円滑に行われていないこと。キャリア教育の必要なこと。

さらに、各種の調査結果から日本の子供たちは、学ぶ意欲、規範意識、将来展望
家庭のしつけ、親や国への思いなどの点んで心配な点があり、学校教育の課題の一つになっていること。

7 小中学校の取り組み
学校では、「生きる力」の育成、つまり、「確かな学力」と、「豊かな人間性」「健康・体力」の育成に努めていただいている。
先生方は、子どもたちがよくわかる授業をしようと、授業研究を大切にし、ご自身の力量を高めようと努力しておられることに心より敬服し、感謝していること。

8 小中学校の現実と地域の皆さんのご支援
 学校は、教科や部活動などの指導だけでなく、食育、環境教育、いじめ不登校
安全安心対策など、実にたくさんの課題を抱えている。
そんな中で学校は決して無力ではないが、さまざまな課題に対して無限の力も持っていない。
先生方には、しっかり子どもと向き合ってほしい。

そのためには、複雑でボリュームが大きくなっている学校経営や教育活動を学校だけ、教師だけで無理して進めないで、学校を開いて、
地域の人々の力をお借りしながら「よりしなやかで、それぞれの自治体や校区の身の丈に合った教育環境」を構築していけばよいのではないか。という考えで鈴鹿の学校教育環境づくりに取り組んできた。
御蔭さまで、昨年度まで、38校で1300人を超える方々に、学習ボランティアでお世話になっている。安全安心のボランティアも盛んで市内すべて30校の小学校で
見守りたいを組織いただいて4700人を超える方々に御世話になっている。

9 地域の皆さんが学校に入っていただくことの利点
○学校の真の姿や先生方の苦労が見えてきて、学校利器が深まる。
○子どもたちや学校がハッピーになる。
○子供の喜び、先生方の感謝の気持ちが、参加する地域の方々に伝わり、
結果として学校を支援する地域の人々もハッピーになる。地域の大人の方の生涯学習、生きがいにもつながる。

10 学校支援は街づくり、地域づくりにつながる
学習ボランティア、安全安心のボランティアなどに参加することで、子どもたちや、
大人同士の新しい出会いが生じ、顔見知り、仲間ができ、そのことから新しい街づくりにつながる。
3.11以後特にフェース ツウ フェースの街づくりが大切になっている。
日ごろから顔と顔を突き合わせて付き合いをしておれば、あそこのおばあちゃんは一人暮らしや、あそこのおじいちゃんは足が弱っている。そんなことがお互いにわかっているので、なにかあった時に声をかけやすい。
実際に、今回の大震災でも、宮城県南三陸町の志津川高校の生徒たちは、普段から近くの高齢者の施設の人たちと交流をしていたので、避難する際に、自然に施設の人々に声をかけ助けたと聞いております。
子どもを守ること、育てることをきっかけに地域の皆さんが大いにフェース ツウ フェースのお付き合いをいただき、きずなの強い街づくり、地域づくりになっていけばよいと願っています。
この後、福祉の視点から共生社会の構築についてお話してきました。
機会があったらまた報告します。

0 件のコメント:

コメントを投稿