2012年6月3日日曜日

スリランカ スタディツアーの仲間があつまりました

5月17日、スリランカスタデイツアーの仲間が再度集まりました。
今回は、セイロン瓜の苗を取りにきてくださったついでに我が家にもお立ち寄りいただきました。
当日は、名古屋から、杉山さん、酒井さん、藤田さん、京都から湯浅さん、出雲から佐藤さん鈴鹿からは花井さん、川出さんそして、前さん?にもお越しいただき、
バーベキューを楽しみながらスリランカのお話で盛り上がりました。
途中クマーラ先生にもお越しいただきました。
帰りには、我が家で育てたセイロン瓜の苗をお持ち帰りいただきました。
各地に持ち帰っていただいたセイロン瓜が立派に育つことを楽しみにしています。

スリランカスタデイツアーの集まり

スリランカスタディツアーの仲間が我が家を訪ねてくださる。
久しぶりに旅行のことを懐かしみながら楽しいひと時を過ごしました。
ジャイカで活躍している河辺さん、三輪田さんも参加してくださいました。
愛知県からは坂本さん酒井さんが参加してくださいました。
私の地域による学校支援や多文化共生のパワーポイントも見ていただきましたが、
少しアルコールが入りすぎてうまくいあかず、河辺さんにご迷惑をかけてしまいました。それでも楽しい一日でした。

近鉄長太ノ浦駅にセイロン瓜をうえました

5月24日、鈴鹿国際大学の学長補佐のクマーラ教授のご指導で小路月曜会の皆さんと駅舎前にセイロン瓜を植えました。当日は、国際大学研究員の花井さんやJAの川出さんから指導を受けながら皆で楽しく植えました。
クマーラ先生はセイロン瓜を鈴鹿からの新野菜として全国に発信しようとプロジェクトチームを立ち上げ全国的に活動して見えます。
これからは、鈴鹿国際大学のセイロン瓜プロジェクト長太チームとして活動していきます。
活動内容は、セイロン瓜の世話と、記録、栽培する仲間の拡大等です。
夏には、試食会もする予定です。
また、7月20日のセイロン瓜のフォーラムや

9月13日のスリランカ舞踊団来鈴時のイベントにも参加していく
予定です。


第3回水井塾にクマーラ教授と町永アナウンサーが

5月20日 第3回水井塾開催
当日は、クマーラ先生からセイロン瓜の取り組みの意義と現状についてお話しいただきました。
鈴鹿市からセイロン生まれの新野菜を全国に発信を!というクマーラ先生のお話をいただき、参加した人たちの中から自分たちも参加したいという声がたくさん出てきました。
そのあと、
元NHKエグゼクティブアナウンサーの町永俊雄さんが特別にミニ講演をしていただきました。
心に残ったことをメモ程度で恐縮ですが紹介します。
福祉とは・・・
超高齢化社会が到来すること・・・・
福祉はライフラインであること・・・
東日本大震災で電気、ガス、水道などのライフラインが切断され、その早急な復旧が命をつなぐ生命線であったことは、誰もが痛感したところであるが、実は、福祉も
そのようなライフラインである。
「ライフ」という単語の意味には3種類あり、「命」という意味のほかに、「暮らし」「人生」という意味がある。暮らしや人生をつないでいくためには、自分一人ではできないし、自分だけの人生なんてありえない。
人と人とが助け合うことによって、暮らしや人生が成り立っていくものである。
例えば、何千キロという長距離を移動する渡り鳥も小さな体の一羽ではそんな距離はとても飛べない。
Ⅴ字型の編隊を組むことにより、それぞれの揚力が前に伝わり、少ない力で長い距離を飛ぶことが可能になる。
弱ってきた鳥を前に出しながら、全体で移動していく渡り鳥に学ぶことがある。
つまり、共同社会がそこにある。私たちも老いの困難を支えあうことのできる社会にしていくことが求められている。
「一人の100歩より、100人の一歩」を大切に!

鈴鹿市民生委員、児童委員大会記念講演の一部から

5月8日 第20回 鈴鹿市民生委員児童委員協議会連合会大会(文化会館)
で記念講演
テーマは「誰もが暮らしやすい共生社会を目指して」~学校支援の視点から~
1 教育長在任中にいただいた卓さんの支援のお礼から
○絵本の読み聞かせ
○早朝からの見守り活動・あいさつ運動
○学習ボランティア
○環境ボランティア
○夢工房
○夏のラジオ体操
○ローtリークラブの講師派遣事業(おじさん先生)
○職業体験学習
市民の皆さん方の献身的なご支援に心より感謝。

2 教育とは文化の伝承という一面がある
 域の人たちがボランティアとして、昔から地域に伝わる文化や歴史、最近では災害対策も含めて、地域における生き方を子どもたちに伝えていただくことは重要j。
学校と地域が共に手を携え自然で緩やかな連携の下、学校教育活動や、地域活動がより柔軟に、より豊かに実践できる地域社会になることを願っている。

3 民生委員、児童委員さんへのお礼
さまざまな問題点を乗り越え、児童生徒をご支援いただいたことへのお礼
民生委員さんや児童委員さんが活動しやすい環境づくりが大事であること。

4 3・11から1年2カ月過ぎた被災地を中心とした日本の現状
○原発の問題が尾を引き、大きな課題になっていること。
○おびただしいがれきがなかなか処理できないこと
○「暗い中にも一筋の光明が感じられること」
 救援、復興に献身的に奮闘している消防、自衛隊、警察、お医者さん、学校の先生方の皆さんのおすがた・・・・。
被災された皆さんの耐える力、規律正しさ、団結と共助、互助など日本人が昔から
大事にしてきた心や底力が宿っているように思えたこと。

5 国難のときであるが、こんな時こそ、子どもの教育を見直すチャンス
 どんなにいい制度や組織を作ってもそれを動かすのは人、
 最後は人である。
 福沢諭吉の「一審独立して、一刻独立する」
 子どもは家の宝、地域の宝、国の宝であること。
 国や県や市のビジョンとか、ミッションとかを考えるときには、次世代を担う子供たちの教育こそ第一に考えていただくことを願っている。

6 日本の子供たちの現状と問題点
 平成23年度の厚生労働省の「労働経済白書」から ニートが60万人、フリーター   が183万人となっており、学校から社会・職業への移行が円滑に行われていないこと。キャリア教育の必要なこと。

さらに、各種の調査結果から日本の子供たちは、学ぶ意欲、規範意識、将来展望
家庭のしつけ、親や国への思いなどの点んで心配な点があり、学校教育の課題の一つになっていること。

7 小中学校の取り組み
学校では、「生きる力」の育成、つまり、「確かな学力」と、「豊かな人間性」「健康・体力」の育成に努めていただいている。
先生方は、子どもたちがよくわかる授業をしようと、授業研究を大切にし、ご自身の力量を高めようと努力しておられることに心より敬服し、感謝していること。

8 小中学校の現実と地域の皆さんのご支援
 学校は、教科や部活動などの指導だけでなく、食育、環境教育、いじめ不登校
安全安心対策など、実にたくさんの課題を抱えている。
そんな中で学校は決して無力ではないが、さまざまな課題に対して無限の力も持っていない。
先生方には、しっかり子どもと向き合ってほしい。

そのためには、複雑でボリュームが大きくなっている学校経営や教育活動を学校だけ、教師だけで無理して進めないで、学校を開いて、
地域の人々の力をお借りしながら「よりしなやかで、それぞれの自治体や校区の身の丈に合った教育環境」を構築していけばよいのではないか。という考えで鈴鹿の学校教育環境づくりに取り組んできた。
御蔭さまで、昨年度まで、38校で1300人を超える方々に、学習ボランティアでお世話になっている。安全安心のボランティアも盛んで市内すべて30校の小学校で
見守りたいを組織いただいて4700人を超える方々に御世話になっている。

9 地域の皆さんが学校に入っていただくことの利点
○学校の真の姿や先生方の苦労が見えてきて、学校利器が深まる。
○子どもたちや学校がハッピーになる。
○子供の喜び、先生方の感謝の気持ちが、参加する地域の方々に伝わり、
結果として学校を支援する地域の人々もハッピーになる。地域の大人の方の生涯学習、生きがいにもつながる。

10 学校支援は街づくり、地域づくりにつながる
学習ボランティア、安全安心のボランティアなどに参加することで、子どもたちや、
大人同士の新しい出会いが生じ、顔見知り、仲間ができ、そのことから新しい街づくりにつながる。
3.11以後特にフェース ツウ フェースの街づくりが大切になっている。
日ごろから顔と顔を突き合わせて付き合いをしておれば、あそこのおばあちゃんは一人暮らしや、あそこのおじいちゃんは足が弱っている。そんなことがお互いにわかっているので、なにかあった時に声をかけやすい。
実際に、今回の大震災でも、宮城県南三陸町の志津川高校の生徒たちは、普段から近くの高齢者の施設の人たちと交流をしていたので、避難する際に、自然に施設の人々に声をかけ助けたと聞いております。
子どもを守ること、育てることをきっかけに地域の皆さんが大いにフェース ツウ フェースのお付き合いをいただき、きずなの強い街づくり、地域づくりになっていけばよいと願っています。
この後、福祉の視点から共生社会の構築についてお話してきました。
機会があったらまた報告します。

2012年4月22日日曜日

世界平和女性連合春の集いでの講演風景

世界平和女性連合春の集いでの講演風景です

世界平和連合三重第2連合「春の集い」で講演

連合の議長さんからご依頼があって、4月21日、ジェフリーすずかで開催された世界平和連合三重第2連合の春の集いで講演してきました。
「これからの社会と女性の生き方」というテーマでお話してきました。
少し驚いたのは、女性会員の方々がお集りと思い込んで原稿を用意してきたのに
会員でない男性の方々がかなり参加しておられ、びっくりしました。
会員でない人が多かったのでその方々には、「これからの社会と私たちの生き方」
と読み替えていただくことにしてお話を始めました。御蔭さまで集まった方々は、慣れないパソコンを使いながら苦戦する私の話を熱心に聴いてくださいました。
<講話の概要>
国際化、グローバル化が進む日本社会
インターネットの普及で瞬時にして情報が世界を駆け巡る
ヤフーで「水井塾」を検索していただくと世界中の人に私のブログを見ていただける
市内に住んでおられるブラジルやペルーの日系の方々や留学生もメールを使えば
故郷の家族に自分の生活の様子を動画や写真、文書で一瞬にして届けることもできる。
最近は、観光で日本を訪れる中国や韓国の方々が増えてきていること。
文化・学術関係、留学等で訪日する人々も増えていること。
産業面でも日本企業の海外進出は年々増加していること。
経済産業省の海外事業活動基本調査では、現地法人企業数は1999年に13939社であったのが、2009年には18201社と1.3倍に増えていること。
それに伴って日本人の海外における勤務や生活の機会が広がっており、今後もこういった傾向は一層拡大していくことが予測されること。
このようにさまざまな面でグローバル化する中で日本は常に世界の国々の影響を受けながら3.11の災害からの復旧・復興に向けて総力を挙げて頑張っていること。
ただ、現実は衆参のねじれで政治基盤が不安定なうえに、少子高齢化、超円高、
デフレ、財源不足、原発問題等さまざまな難題を抱えており、大変な状況であり、
このままではグローバルな世界経済の中でやがて日本は沈没するのではないかと心配する向きもあること。
昨年の8月28日には、米国のムーディズが日本の国債を3番目から4番目に格下げしたこと。その後、ヨーロッパの経済状況が悪化し、年明けからの日本の経済も
大変な状況で今後ますます国内の企業は海外に出ていくことが増え、グローバル化が一層進んでいくこと。
こういった状況を踏まえて、今日は、世界の人口問題とそれに取り組んだ人たちの生き方から学んでいこう。
つい先ごろ国際連合が世界の人口が70億を超えたという発表をしたが、現在、世界では毎年、1億3000万人の人が生まれている。毎年6000万人が亡くなっているので、毎年7000万人づつ増えていることになる。
FAO(国際食料農業機構)によると2050年には世界の人口が34%増え91億人
になると予測しており、「2050年の世界をだれが養うか」というタイトルで調査研究がされていること。実際、2050年に必要な食料は、経済成長を考えると現在より
60%増の食糧が必要で、今後食糧不足というか、食糧保障が大きな課題になってくると心配されている。
特に経済成長を伴わないアフリカの急激な人口増は食糧不足から来る森林伐採などの環境破壊が大きな問題となっており、人口増加問題は深刻な食糧問題、環境問題となっている。
この深刻な世界的な問題に取り組んだ女性がいる。
そのうちの一人がワンガリーマータイさんという人である。
マータイさんはケニア出身でかけがえのないこの地球を大切にしようと人々の心に平和の種をまき続け、環境保全に尽力したが、それだけでなく、アフリカの女性の権利向上にも貢献した。そのことが認められ後にノーベル平和賞を受賞されている。
マータイさんは、1940年にケニアの農家で生まれ、幼少期から畑仕事をしたり、弟や妹の世話をしてよく母を助けた。母の理解で学校にも行け、11歳でカソリックの学校に入り、この時入信している。1960年には、留学生としてアメリカにわたる。アメリカで生物学を学び母国に帰った時、近所の母親たちが炊事のまきがなく、子どもにご飯を作ってあげられない母親たちを見て自宅の裏庭に7本の木を植える。これが世界に広がる植樹活動の始まりであった。
彼女は、その後1977年に非政府組織「グリーンベルト運動」を設立し、植林を始めた。
国土の10%を森林にしようと砂漠化した土地に木を一本一本植え続ける活動には
多くの貧しいイ女性たちも参加し、やがて運動はアフリカ全土に広がっていく。
アフリカで民族運動が絶えない背景には、人口増に伴う森林資源の枯渇や水や土地などの資源をめぐる争いがあることから、マータイさんは部族間の対立をなくすためにも植樹を進めようとした。そして植樹活動に参加する女性たちを見て
「女性たちは木を植えるたびに、平和の種をまいている。」と女性たちの行動を称賛した。彼女の「環境保護を平和と民主主義、女性の人権問題とつなげてとらえるまなざしには学ぶ点が多い。
2005年に
毎日新聞の招きで来日しているが、その時、「もったいない」という日本語に感銘し、この言葉を世界に広めようと決意する。
そして演説で「もったいない」は
消費削減(リデュース)
再利用(リユース)
資源再利用(リサイクル)
修理(リペア)
の4つのRにつながるとし、「限りある資源を有効に使い、みんなで公平に分担すべきだ。そうすれば資源をめぐる争い、戦争は起きない」と訴え、その後、「もったいない」は国際語となる。
マータイさんは、大量生産、大量消費に慣れた私たちが忘れかけていた日本の伝統的な「ものを大切にする」価値観の大切さに気付かせてくれた。
親日家で知られ、3・11の震災後も日本にエールを送ってくださったマータイさんも
昨年9月25日に71歳で亡くなられた。
亡くなるまで希望と勇気を失わなかったマータイさんは、「私たちには、住んでいるこの世界を良くするために、できることが何かある。」
という素晴らしい言葉を残している。
今日は、皆さんとこの言葉を心に留めておきましょう。
ところでケニアの人口問題といえばもう一人皆さんに紹介したい人がいます。
それは、岸田袈裟さんというお方です。
岸田さんはかまどを使って多くの子供たちの命を救い、ケニアの人口問題に貢献している。
1991年にケニアにわたり、その後30年以上にわたり住民の衛星や健康面での
生活改善に尽くした。当時、ケニアの首都ナイロビから西へ400キロ離れた赤道直下のエンザロ村では、乳幼児が下痢やマラリヤで次々に死亡するため、母親は8人以上の子供を産むのが当たり前であった。岸田さんは、「子どもが死なないようにしなければ出生率は下がらないと考え、感染予防のために、故郷の岩手県遠野市で使われていた「かまど」を活用することを思いついたのです。
電気も水道もない村で「かまど」は水を熱湯消毒できることから、感染症や乳幼児死亡率を劇的に低下させることができた。子どもを失う不安から解放された親たちの間にやがて「かぞくけいかく」の考えが浸透し、子どもの数は一家庭3~5人に減少したということです。「かまど」がエンザロ村に拡がるには3カ月ぐらいかかったが、2003年にはケニア各地に拡がり、約10万世帯以上に「かまど」が設置され数100万人の人々が救われたということです。
岸田さんは、大学で学ばれた食物学科での知識や経験を生かして「台所からものを見て、どうしたら善くすることができるかを考えます。」と言っている。
困っている人への援助には、新しい施設やお金も必要だが、岸田さんのように、
人々が本当に困っていることや苦しんでいることを自分の目でよく見て、そのうえで自分に何ができるかよく考え、工夫や改善につないでいく生き方は、マータイさんの
「私たちには皆、住んでいるこの世界を良くするためにできることが何かある」という
考えと重なり、どうしても皆さんに知っていただきたかったので紹介しました。
マータイさんと岸田さんの生き方から何を学び、それをどう生かすかは、強酸化されたお一人お一人がご自身で探し求め、実践していただくことですが、私は私たちの日常生活で、水や食べ物、電灯など、エネルギーを大切にすることから、小さな取り組みから世界の人口増加問題や環境問題に貢献できると考えております。
私たち一人一人が自分のできることから「もったいない」精神で取り組んでいくことが大切かと考えています。
世界平和女性連合の皆さんは、日ごろの活動を通して世界の平和のために運動しておられると思いますが、今一度、家庭や地域の中で、女性として、母親として
地域の人間として家庭や地域の子供たちの育成に努めていただければありがたいと考えております。
この後、「ハチドリのひとしずく運動」のお話や、多文化共生の街づくりについてお話して終わる。時間がなかったこと、パワーポイントがうまく動かなかったので少し苦労した。参加者に申し訳なかった。
参考資料・・・月刊ハーストーロリー、ウィキペディア等、

2012年4月9日月曜日

第2回水井塾を開催しました

2012年4月1日
北長太第2集会所で
第2回水井塾を開催しました。
新年度が始まる忙しい日でしたが25名の方にご参加いただき、ほぼ満席の状態で開催できました。
うれしかったのは、この春、国際大学を卒業しこの日入社式を終えたばかりの井庵さんも駆けつけてくれ、私の隣に座ってパソコンを操作してくれたことです。大いに助かりました。
この日は、私からは、「鈴鹿型コミュニティスクールに懸けた思い」というタイトルでお話しさせていただきました。
そのあと、庄内小学校の松葉教頭先生から「地域ぐるみの教育を進めるにあたって」というテーマでご講演いただきました。
私の「鈴鹿型コミュニティスクール」については、
①子どもたちを取り巻く社会状況について
日本はリーマンショック以来、厳しい社会状況が続いており、現在も円高、デフレ等で苦しんでいるが、グローバルな世界経済の中で沈没するのではないかと心配する人もいること、さらに年明けからは、ホルムズ海峡の関係で原油が高騰しており大変な状況が続いている中で3,11震災からの復興を成し遂げなければならず、原発の問題も絡み復興には10年以上かかるといわれるほど長いスパンで取り組んでいく必要がある。・・・・そういった厳しい状況であること。
②暗い中にも一筋の光明があること
震災の中で被災地の人々は、忍従、献身、規律、団結、自己犠牲、共助、、互助
団結など、日本人の底力を示し、世界の人々から注目され高い評価を受けた。
その中で、子どもたちも友や家族を思いやり、ともに生きようとする優しい行動、勇気ある行動を示し、ボランティアで訪れた人々を感動させ、多くの大人たちに生きる勇気や共生社会を構築する事の大切さを教えてくれた事。そんなことなどから日本の将来に向けたビジョンやミッションを考えるには、次世代を担う子供の教育こそ第一に考えることが大切で、そこに一筋の光明があること。
③学校は、無力ではないが無限の力も持っていないこと
公立の小中学校は今一生懸命頑張っているが、学力の問題をはじめ、いじめ、不登校、生徒指導、さらには環境教育、食育等課題が山積していることなど、学校における課題解決のハードルが年々高く、複雑化していること、加えて少子化の中で親の学校への期待が過剰ともとれるくらい高まっていること。そのことが時には学校に対する理不尽な要望といった形で表れる場合もあること。
当然のことではあるが学校は何をやるにしても、結果責任は問われるし、一つ一つ説明責任を問われます。
そんな状況の中で学校は、自分たちだけで課題を囲い込み頑張ろうとせず、むしろ
学校のおかれている現状や課題を明らかに示し、地域の方々と共に考え、地域の方々の力を借りながら、よりしなやかで身の丈に合った教育環境を構築していくことが必要であること。
④これからの学校は、地域との連携をより強く、深く広げていくことが必要である。
鈴鹿市は、このような考えのもとに平成17年から市全体で「学びのネットワーク」と
「安全安心のネットワーク」の取り組みを進めてきた。
「学びのネットワーク」づくりでは、行政としては、国や県、市の理解と協力で少人数教育に努めてきたこと、その結果、現在小学校1,2年生では30人学級が96%、小学校3年生から6年生では35人学級が98%、中学校での35人学級は100%となっている。このことで先生方はきめ細やかな指導ができるようになっているが、
さらに、これに加え、地域の皆さん方に学習ボランティアとして学習補助・支援をいただくようにしてきた。このほか、読み聞かせなどで、現在、1000名を超える方々にご参加いただいている。
このほか、子どもたちに学ぶ意欲や将来に向けて自分の夢を持ってほしいということで、「鈴鹿夢工房~達人に学ぶ」という事業も立ち上げ、その道一筋の人生の達人45名くらいの方々に学校のほうにお越しいただき、出前授業をしていただいている。平成14年からは、市内のロータリークラブの皆様方の発案で「おじさん先生」
の事業を立ち上げていただき、市内の中学校に出前授業を実施していただいている。この事業は、中学校の職場体験学習と連動させることにより、キャリア教育の充実に貢献していただいております。
一方「安全安心のネットワーク」づくりは、平成17年の5月に市長さんが中心になっていただいて鈴鹿市青少年対策推進本部を立ち上げていただき、子どもの健全育成と安全対策をこれまでのように教育委員会だけでなく、市全体で行政と地域住民が一体となった取り組みを進めていただくようになりました。
はじめは、教育委員会の7台の青色パトロールカーで始めた取り組みでしたが、今では、市内すべての小学校にパトロール隊が編成され4500名以上の市民の方々に
御世話になっております。青パトは市内全体で89台にまで増えました。
今は振り返って感謝の気持ちでいっぱいです。
時代認識というか、社会の流れをとらえ、子どもたちの幸せを願い、子どもたちの視点からあるべき教育環境を求め、地域の人々とともに築く鈴鹿の教育を手さぐりで求め、探ってきた中で、平成18年12月に教育基本法が改正されました。
その13条で「学校、家庭及び地域住民等の相互の連携協力」がうたわれ、子どもの教育を保護者や地域住民と一緒に進めていく教育理念に基づく学習指導要領
の改定も行われました。また、同法17条に基づき、国では「教育振興基本計画」が作成され、それに基づき、「学校支援地域本部事業」が立ち上がるとともに、地方自治体においても「教育振興基本計画」を作成する事となりました。
私たちは、これまで進めてきた「学びのネットワーク」と「安全安心のネットワーク」の取り組みをベースに、国の「学校支援地域本部事業」を活用し、地域の方々に学校を支援していただくシステム作りに取り組み、22年にはすべての小中学校で「学校支援地域本部事業」に参加することになりました。
合わせて、平成21年11月から2年がかりで教育振興基本計画」の作成に取り掛かり、平成23年3月には「鈴鹿市教育振興基本計画」を策定発行することができました。
教育振興基本計画では、今後の鈴鹿の教育で大切にしていきたいことを坂本竜馬
の「船中八策」にちなんで「鈴鹿五策」と定めました。
ちなみに鈴鹿五策は、♢「少人数教育の推進」♢「キャリア教育の推進」♢外国人児童生徒教育の推進」♢特別支援教育の推進♢地域ぐるみの教育の推進」と定め、特に「地域ぐるみの教育の推進」については、これまで7年間の「学びのネットワーク」と「安全安心のネットワーク」に関する学校や地域の皆様方の努力と実践の積み重ねを基盤に「住民参加の学校づくり」「新しい公共型の学校づくり」に発展させることといたしました。つまり、これからの学校づくりにおいては、地域の皆さんの声を生かせるように、より開かれた学校になるように「鈴鹿型コミュニティスクール」をすべての学校で実施する事としたのであります。
具体的な取り組みとしては、平成23年3月に「鈴鹿市立学校の管理に関する規則」を改正し、市内すべての学校に「学校運営協議会」を設置した。
各学校では、年度当初の「学校運営協議会」で学校長が学校経営計画や学校運営方針を提示し、運営委員の方々と十分熟議し、目指す学校像、ビジョンやミッションを共有することから始めていただくことになります。また、年間何回か開催される
その後の学校運営協議会では、特別な行事を計画するなど無理な計画を立てるのではなく、子どもの学力問題や、生活習慣、体力づくり、登下校中の安全対策等、
日常の具体的な課題について気軽に話し合っていただくことから始めていただき、
学校長がこの問題については、深く掘り下げて追及してほしいと提案があったときや、委員の皆さんが重要と思っていただいた課題についてはしっかり話し合っていただく、いわゆる熟議をしていただくことが慣用かと考えております。そのためには、委員の方々にはときには授業参観をしていただいたり、またときには先生方とも気楽にフリートーキングをしていただくことも有効な手法かとも思っています。
コミュニティスクールで大切なことは、これまでのように一方的に地域の方々に学校支援をしていただくだけでなく、学校側が地域の方々の支援でつけた学校力を生かして今度は学校が地域に貢献することも大切なことと考えております。
地域の行事や、地域の美化運動等に、さらには防災活動等に学校が地域に貢献できる内容はいろいろと考えられます。ぜひ学校と地域、地域と学校が双方向の連携が出来るようになるといいと考えております。そして、年度末の「学校運営協議会」では「学校の自己評価活動」や「保護者地域住民へのアンケート活動」を通して共に学校運営を進めてきた立場や視点から運営協議会としても評価活動に取り組んでいただくことになります。
繰り返しますが、コミュニティスクールの取り組みは「特別な行事」に取り組むのではなく、学校の日々の取り組みについて「よく見つめる」「課題を掘り起こす」「課題を改善する」「良いところを伸ばす」そういった視点で取り組んでいただければよいのです。
そして、何よりもしっかり押さえておいていただきたいことはこの取り組みのベースにあるのは、先生方ご自身のしっかりとした平素の取り組みと、職員会議であるということです。そこのところを基にして「学校運営委員会」という開かれた土俵の上で、保護者や地域の方々としっかり熟議をしていただき、すばらしい気づきの中から「学校教育活動の改善」に取り組んでいただくことを願っております。
最後に、鈴鹿市ですべての学校が「鈴鹿型コミュニティスクール」に取り組んでいただいたのは、決してパフォーマンスでやったことではなく、過去7年間の実践と検証を基づいていることと、義務教育の三原則、「無償、機会均等、一定の水準」に基づき、モデル校だけでなく、どこの学校でも取り組むことにしたのであります。
子の取り組みが学校の先生方や保護者そして地域住民の皆様方の深いご理解とご支援により、時間をかけて鈴鹿の子どもたちのために充実発展していくことを心より願っております。
この後、松葉先生からは、庄内小学校の具体的な実践について発表していただきました。
ここでは講演の要点を紹介します。
学校運営協議会の組織概要
学校運営委員の選出
学校運営協議会の意義と活動内容
学校運営協議会の啓発活動
中1ギャップの解消に向けての取り組み
庄内ホットディの取り組み
学校運営協議会たよりの発行
地域コーディネーターの選出と仕事内容
学校支援ボランティア活動の啓発
コーディネーターとボランティアとの打ち合わせ
実際のボランティア活動の実例
ボランティアと先生との交流
学校から地域への貢献
 ボランティアさんへの感謝状を子どもたちから
 学校の先生方が夏休み地域のラジオ体操指導に
 学校の先生方や子どもたちが地域の桜祭りに参加
 総合的学習や夏休みに地域の老人ホームを訪問し、
 老人の方々と交流する
 学校の運動会に地域の老人ホームの方々をご招待する
今、庄内小学校では、ネットワーク作りが拡大充実し、
ボランティアの数が増加している
支援内容が充実してきている。
教育環境が充実してきている
先生方が子どもと接する時間が確保できる
などなど素晴らしい成果が表れており、参加者全員が庄内小の取り組みに感動し、自分たちの学校でも鈴鹿型コミュニティスクール」に取り組んでいこうという気持ちになりました。
参加者からもたくさん意見が出て活発に話し合ったのですが、とりあえずここまでといたします。
次回は5月19日から21日の中で開催を計画しています。
スリランカの報告もしたいと考えております。
ぜひ一人でも多くの方々のご参加をお待ちいたしております。

2012年1月14日土曜日

津軽三味線のコンサートを開きました

12月12日、八戸観光大使で津軽三味線奏者の松田隆行さんをお招きしてコンサートを開催しました。
このコンサートはNHK厚生事業団中部支局長安藤さんのご厚意で実現した夢のコンサートで、長年ともに苦労をしてきた仲間や、日ごろ御世話になっているご近所の皆さんへのお礼の気持ちを込めて開催しました。
当日は、寒い日でしたが、遠くは名古屋から国際センターの近藤さんや加藤さんも参加いただくなど、50人以上の皆さんにお集まりいただきました。朝からお母さんやきせ子さんがおでんや、御寿司などを作ってくれ、質素ではあるものの心のこもったコンサートと懇親の会になりました。松田さんには、遠いところからきていただいてお疲れだったと思いますが、津軽ジョンガラ節などたくさんの名曲を演奏してくださいました。会場は終始感動の渦に包まれ大いに盛り上がりましたが、私はその中でも
十三湖の「砂山」?という曲に強く心が惹かれました。